2012年5月26日土曜日

幸楽 ロースかつ・松と梅

店名 幸楽 @静岡・浜松
商品 ロースかつ・松(3500)、ロースかつ・梅(2100)

  
BS朝日「美味しさの物語 幸福の一皿」の4月13日放送でとんかつが特集だった。その中でこの幸楽さんの中ヨークシャーを使ったロースかつがとてもおいしそうだったので訪問。

  
11時半前に到着したがすでに暖簾がかかっていた。ガラっと引き戸を開けてお店の中へ。もちろん一番のり。

  
写真を撮らせていただいたが、「こちらからの方がいいんじゃない」と奥様に薦められて入口からもパチリ。

  
ロースかつの松・竹・梅は大きさが違うと奥様に説明を聞き、松だけは部位が異なり肩ロースになるとご主人に伺った。そこでロースかつの松と梅を注文。注文を受けてから肉を包丁でカットして、じっくりと揚げられる。豚は中ヨークシャー。

  
最初に出来たのはロースかつの梅。厚みと大きさで揚がるまでの時間が変わる。その後のお客さんが注文したヒレはかなり速く揚がっていた。

  
  
しばらくしてからロースかつの松。やはり大きく厚みもあり、脂身が多いので時間がかかる。

  
ロースかつの梅(一切れ)と松を並べてみたところ。見た目で肉質や脂身などが全く違う。

テイスティングノート
ロースかつ・梅は衣が粒状に立っていて、噛むとサクッとした歯応えでパンそのものの味がする。肉質はしっかりした赤身で噛み応えが適度で噛むほどに肉の旨味が出てくる。下味に塩が付いていてその塩味がしっかり強めに付いている。それに揚げる油(多分ラード)の柔らかい風味が重なる。端の脂身部分を食べると豚の脂の甘味が一秒ほどふわっと口に広がるがその直後には肉らしい旨味が脂の甘味を覆いつくす。ロースかつ・松は脂身が多く、場所によっては脂身が半分以上。脂身を口にすると梅と同じように豚の脂の甘味がほわっと広がるがその階調が高い。低く混沌とした成分がなく、中低域から高域までの抜けるような甘味が特徴。口溶けも速く、少しゆっくりめだがサーっと引くように脂が溶ける。そして脂身の中央部は少し丸く残り溶けるまで少し時間がかかる。赤身部分は柔らかい。

評価
ロースかつ・梅と松ともに中ヨークシャー豚だが部位も違うことから大きく味が異なる。松の脂身や柔らかい肉質、梅の肉らしい味わいはそれぞれの特徴であり、比較して食べるとおもしろい。

幸楽
静岡県浜松市中区肴町317-13 053-452-3754 12:00-14:00,17:00-20:00 月火休