2010年7月31日土曜日

CAMBUSA Pranzo B ランチ

店名 CAMBUSA(カンブーザ) @横浜・鶴屋町
商品 Pranzo B(1995)、グラスワイン各種(12000/2人)

ランチでは、Pranzo A(1575)、Pranzo B(1995)、Pranzo C(3150)の3種類がある。Aを基本にすると
突き出し、サラダ、ピッツァまたはパスタ、カフェ。Bになるとサラダが前菜盛り合わせになり、ドルチェ
も付く。Cはさらに本日のお魚かお肉がつく。本日はBランチを選択。


入店するとすぐのところに、透明ガラスのワインセラー。窓側の吹き抜け側の席につく。


まずはスプマンテ。泡がはじける感じと白果実の甘味がある。
そして、突き出し。有機にんじんのポタージュの上にチーズのかりかりしたものと胡椒がまぶしてある
冷製スープ。野菜の甘味があり、コンソメの風味、チーズを揚げたようなものが時々口に入りアクセント
になる。
パンは2種類で、ともにじゃがいものガレットや上品なポテトチップスの香りがする。歯応えがしっかり
している。



・前菜盛り合わせ
 スペルト小麦のサラダ、レバーペースト、めじマグロを炙ったマリネ、豚コッパの自家製ピクルス添え、
 ニンジンとパプリカ入りのオムレツ。スペルト小麦のサラダは味がしっかりしていて、歯応えがあり、
 パスタを食べている感覚。レバーペーストは味がしっかりしている。めじマグロのマリネは野菜の旨み
 が出ていて、豚コッパは冷製ソーセージやハム、テリーヌのような味わい。ピクルスが酢と酸味、甘味
 がほどよいバランスで自然な味わい。オムレツは中央が具材と共に半熟っぽく、その部分の味が濃い。
 スペルト小麦のサラダのグラスの下には、グラスが動かないようにイタリアンパセリを敷いてある。
 実用的で、おしゃれな演出。


前菜のタイミングで白ワインへ。
Duca Bortini di Montebello 2009 Bianco del Veneto
 (デュカ・ボルティーニ・ディ・モンテベッロ ビアンコ・デル・ヴェネト)
 黄金色に輝いた畑を描いたエチケットのこのワインは、かなり色は薄く、軟水で浅瀬の層がすーっと
 伸び、後半にぐいーんと果実味や果実の酸味がホップする(上に上がっていくように伸びる)。
 さっぱりした味わい。

TONON Friuli Grave Sauvignon 2009
 (トノン フリウリ・グラーヴェ・ソーヴィニヨン
 ソーヴィニヨンらしい透き通った透明感があるものではなく、白葡萄をいくつか混ぜたような味わい。
 どこか混沌としていて、ボルドーの白ワインに近い印象。味は果実味があり、しっかりしている。



スパゲティにボンゴレなどを選択してあったので、赤は合わないが、前菜のペーストに合わせてみたく
なって、グラスを追加。
Aziende Vinicole Miceli Primoquarto 2002
 (アジエンデ・ヴィニコーレ・ミチェーリ プリモクアトロ)
 すごいレンガ色。いい感じに熟成した色合い。古の香り。紹興酒や熟成させた東洋の醤油系のような
 香りがまろやかに出て、味わいにも同じように紹興酒のような風味がある。果実味はなく、まったり
 とした舌触りだが味わいは澄んでいる。
 お店に方の説明ではこのワインは澱が多く、下側1/4は使えないそう。そして、下側の沈殿した部分を
 提供していただいた。コルクにも見える大きな澱が沢山入っており、味わいは同一系統だが、澄んだ
 印象はなくなり、曇った味わいの印象。大きな澱以外は細かいので、最後までいただいてしまった。

Castello Monaci Aglianico del Vulture DOC 2006
 (カステッロ・モナチ アリアニコ・デル・ヴルトゥレ)
 やや濃い紫が入っているが透明感ある色合い。スミレ、鉄分、やや冷涼から温かみがある香り、そして
 口に入っても同じ印象で華やかさを持ち、おとなしくそこへ居続ける様はジュヴレ・シャンベルタンに
 受ける印象と同じだが、中盤以降は表情が変わり、明るく、ほわっとした印象になっていく。
 もし、最初の印象が持続したら、ブラインドで飲んだら間違ってしまうと思う。


スパゲティは2人で行くと、取り分けして個別の皿で提供してもらえる。
・アサリとフルーツトマトのスパッティー
 フルーツトマトが甘く、アサリの味わいが濃厚。パスタにもアサリの風味、フルーツトマトのエキスが
 なじんでいて、やや強めの塩加減とオリーブオイルがばっちりで、味わいがまとまっている。


CignoMoro Salento Indicazione Geografica Tipica Chardonnay 2008
 (チンニョモーロ サレント シャルドネ)
 すごく濃い色合いで、黄金色にオレンジが入っている。凝縮した干した果実のような甘味や果実味が
 あり、力強い。甘味の半分ぐらいの強さで苦味も持ち、全体のバランスを保っている。
 ※小樽(バリック)で寝かせて色や風味が付いているとお店の方に説明いただいた。


スパゲティの2皿目。
・リングイネ:小柱とズッキーニのアーリオ・オーリオ ハーブの香り
 パスタは細めのやや扁平率が高く、食感はつるつるで、稲庭うどんに似ている。魚介類の甘味と
 オリーブオイルの風味がとてもよく合っている。また、パン粉のシャリシャリした食感と香ばしい
 香りが舌にも心地よい。


・ドルチェ
 フルーツたっぷりのドルチェは食事の締めとしてとてもいい。桃やキゥイ、パイナップル、プラムなど
 色々と入ったフルーツは甘味がある。


・カモミールティーとエスプレッソ

評価
ワインをガバガバ飲んだので、それなりの金額になったが、このランチコースで2000円は安い。
そして、清潔感ある店内とお店の方の対応が食事していて、楽しく過ごせる。

CAMBUSA(カンブーザ)
横浜市神奈川区鶴屋町2-11-2 045-512-8882 11:30-15:00,18:00-23:00 月休

2010年7月30日金曜日

Patisserie Petit Bonheur ケーキ4種

店名 Patisserie Petit Bonheur(パティスリー プティ・ボヌール) @横浜・センター南 ※7月上旬開店
商品 フルーツロールケーキ(380)、チーズケーキ(360)、モンブラン(400)、チョコレート(400)







テイスティングノート
・フルーツロールケーキ
 スポンジは甘味が控えめで卵感が出ていて、柔らかいが生地はしっかりしている。生クリームは
 新鮮で軽く、キゥイやマンゴー、苺のフルーツが入っており、キゥイや苺の酸味が程よい。

・チーズケーキ ※正式名不明
 しっかりとした味わいで、舌にはとろりとトロける。甘味は少し利いていて、口の中に少しまったり
 感が残る。最初の味わいが最後まで同じバランスで持続する。

・モンブラン
 モンブランのクリーム部分は一般的なややポソポソ系とは違い、生クリームのような感じ。時間と
 ともにどんどん溶けていく。フォークを入れても全く当たった感覚がなく、すーっと入り、このクリー
 ムはやはりレアっぽい味と舌触り。柔らかいスポンジの上に甘めでザラメのようなシャリシャリする
 食感のソースがのっていて、ここが全体の味わいの芯となっている。

・チョコケーキ ※正式名不明
 ナッツ生地の土台の上に黒い生地、その上にチョコムースで表面にチョコソース。
 表面には細かな金粉のようなものが散りばめられていて、光が反射するとキラキラときれい。
 上層部分は本格的なチョコの味がガツンときて、酸味のあと苦味が適度に出てくる。下層のナッツ
 生地はシャクシャクした食感。甘味、酸味、苦味、ナッツの風味と味わいのバランスがいい。
 室温で放置すると、チョコムース部分は溶けてどろどろになっていく本来のムース状態。

評価
これといった特徴は感じられなかったが、軽くてバランスがよく、おいしい。
7月上旬に横浜地下鉄ブルーラインの都築ふれあいの丘駅のロータリーにオープンしたお店。

Patisserie Petit Bonheur(パティスリー プティ・ボヌール)
横浜市都筑区葛が谷15-30 フォレストプラザ1F-A 045-944-0633 10:00-20:00 不定休

2010年7月29日木曜日

PATISSERIE Cow Bell ケーキ4種類

店名 PATISSERIE Cow Bell(カーベル) @横浜・センター南
商品 ベジタブルトリコロール(157)、タルト・プディング・オ・フレーズ(210)
   キャラメルロール(265)、よくばりチーズケーキ(385)







テイスティングノート
・ベジタブルトリコロール
 香りは弱く、野草のような緑の香りがある。味もほとんどしないが、スポンジがかなり疎になっており、
 食感がポロポロ、ポソポソとして、舌にあたる感じがおもしろい。上にのったクリームは生クリームでは
 なく、バターっぽい味と舌触り、そして本当にほんの少し洋酒っぽい風味がある。
 上にのったカラメルコーティングのナッツの味が濃く、しっかりしているので、これとスポンジを一緒に
 少しずつ食べるとちょうどよい。
 (説明)ホウレン草、パンプキンのビスキュイでクリーム・ムースリーヌをサンドした野菜のヘルシーケーシ

・タルト・プディング・オ・フレーズ
 タルト生地の上に、やや密なスポンジ、さらにその上に苺のプディングがのっている。
 スポンジの上面が1層茶色い甘くなっている。プディングの食感は、本格的な弾力とバターのような
 ねっとり感のあるものだが、味がほとんどしない。苺の周囲には甘味のある苺ジャム。苺は酸味もある。

・キャラメルロール
 適度な食感のロールケーキ生地で、クリームは滑らかで上品なキャラメルの風味がある。

・よくばりチーズケーキ
 チーズっぽさはあるが、他の上にのっている白いクリームの味わいに支配されている。
 一番下のタルト生地がおいしい。

評価
上の白いクリームは多少味は異なるが、ほぼ同一のもので、生クリームではなく、バターなど脂性の
舌触りと独特の風味がある。この味が昭和の洋菓子屋さんを想像させる。このクリームは好みでは
ないが、これを取り除いたキャラメルロールはおいしい。

PATISSERIE Cow Bell(カーベル)
横浜市都筑区荏田東4-8-5 プラザ都筑1F 045-949-8105 10:00-20:00 不定休 ※都筑区役所裏の通り