2010年9月30日木曜日

Le Relais De la Diligence Menu Tradition 他

店名 Le Relais De la Diligence @
商品 Menu Tradition、ワイン、エスプレッソ(€54/2人)


ムルソー駅近くにある2件のレストランのどちらがよいか見ていると、一人のムッシューがニコニコしながら
やってきて、「あっちのレストランの方がいいよ」 とこそっと教えてくれた。
「パリで経営していて、ビジネスでこちらに時々来るんだけど、あっちの方が同じメニューだったら安いし、
 同じ値段だったら、もっとグレードアップした料理を注文できるよ」 ということで、こちらのお店へ。


白、オレンジ、黄色、茶を基調とした店内は、外観よりもおしゃれで洗練されている印象を受ける。窓も全面
ガラス張りで、きれいにうねった葡萄畑やテラスも見える。

まず飲み物を注文


・Le Crémant de Bourgogne -12cl(€4.2)
 泡立ちがよいクレマンで食欲を掻き立ててくれる

・Le KIR(Crème de Câssis + Allgotè)(€4.00)
 キールは甘口だが、きちんと酸があるのでべったりせずに、程よい後味。
 これらといっしょに来たシュー生地のパンはふんわりとして、塩味が利いていて、ほんのり生地が甘い。


食事は本日のメニューを除くと、一番シンプルな Menu Tradition(€18)を選択。
それでも前菜、主菜、チーズまたはデザートが付く。チーズとデザートの両方をもらっても€20。
 ※なお、注意書きによると、このメニューは日曜日はやってない。

前菜が出てきた

・Assiette de Charcuterie "Maison"
 (豚肉製品の盛り合わせ・家庭風)
 ピスタチオ入りのハム、サラミ、パテ・ド・カンパーニュなど色々な豚料理がのっていて、どれも味付けが
 濃く、塩気も強め。パンやワインと合わせて調度よい。

・Croustillant de St-Marcellin - son Bouquet de Verdure
 (サン・マルスランのパリパリ風-生野菜の花束を添えて)
 チーズのサン・マルスランはトロリとして、香り、味ともに個性的だが、酸味を春巻きの皮で吸収し、
 舌には熱々で、ねっとりして、コクが前に出てくる。

次は主菜。このタイミングでムルソーの白もグラスで。


・Civet de Chevreuil
 (小鹿の赤ワイン煮込み)
 いくつかの部位が入っていて、レバーの風味もある。ソースが濃厚でおいしい。
 付け合せは赤ワインや塩で味付けされた玉葱ソテー、焼きオニオン、ブロッコリーを潰したもの、ポレンタ
 と、その上に葡萄の実など。



・Pavé de Saumon Vapeur - sa Crème Ciboulette
 (肉厚の蒸しサーモン-浅葱のクリーム)
 ソースの塩梅がよく、ポレンタの上にのっているトマトソースの味が濃い。なすのピューレ付き。
 サーモンはふっくらと仕上がっている。

デザートはメニューにあるチーズ、ケーキ、アイスなどから選ぶ(単品でも€5から€6する)


・Desserts Glacésから
 Coupe Estival(salade de fruit de saison - sorbet orange - ananas)
 すごいボリューム。届いた瞬間おぉっと声が出る。オレンジとパイナップルのソルベと、フルーツのカクテル

・Pâtisseriesから
 Croustifondant au Lait & Noisettes
 チョコアイスにチョコソース、ラズベリーソース添え

評価
サービスも味も洗練されていていい。お勧めしてくれたムッシュー、ありがとうございました。

Le Relais De la Diligence
49 Rue Gare, 21190 Meursault 03 80 21 21 32

2010年9月29日水曜日

Alain Hess fromager ハム1種とチーズ2種

店名 Alain Hess fromager @Beaune
商品 Jambon Persille(€27/kg)、Brillat-savarin(€2.00/kg)、Époisses de Bourgogne(€25.25/kg)





テイスティングノート
・Jambon Persille(ジャンボン・ペルシエ)
 ハムの周囲をパセリのゼリーで包まれた「豚モモ肉のパセリゼリー寄せ」。ハム部分が肉々しく、歯応えも
 よく、塩加減は少し強め。塩加減はワインやパンと食べるとちょうどよい。ゼリー部分は少しヌルッとして淡白。

・Brillat-savarin(ブリア・サヴァラン)
 癖がなく、何にでも合うクリームチーズのような味わい。少しコクも感じるが、あっさりしている。

・Époisses de Bourgogne(エポワス)
 Louis Latourの方にこれは絶対食べてと言われたマールで洗って風味が付いたチーズ。
 熟成した見た目と香りが強烈で、いい卵の黄身のような濃いオレンジを伴う黄色をした外観と、カットした
 傍からどんどん中身がとろけていく。香りは強烈でブルーチーズなど強い香りのチーズに慣れてないと臭み
 に感じると思うが、逆に慣れている方には堪らない芳香。味わいも複雑でガツンとくるアタックから大きな
 ボリュームがぶわーっと旨みや甘味、酸味、ほんの少しの苦味とともに広がり、ほわほわと持続する。
 余韻もとても長く、いいワインに共通する世界観。

 そして、今日の訪問時にいただいた Louis Latour の Château Corton Grancey と物凄く合う。
 ワインは単体では前面にぐぐっと強さが出てくる。そのときには甘味、酸味、旨み、苦味が一体となって
 砲丸のような球がグーンと出てくる感じで、やはりグランクリュの風格である。
 これをエポワスと合わせると苦味が消え、酸味も抑えられ、甘味と旨みが数倍の大きさになって柔らかく
 口内を中心に数十センチの完全な球体状に味わいが放射される。
 単体では緊張して対峙する雰囲気が、合わせると柔らかいベールに包まれる変貌はすごい。出会いのもの。

評価
どこのお店でも大体同じだが、量り売りなので、食べたい分だけ色々と選べてとてもいい。
このお店はチーズが豊富で、ハムなどの惣菜、ワイン、紅茶なども取り扱っている。
そして、フランスのレストランの量を毎日や毎食、食べるのは無理。時々こんな感じで軽く済ます必要がある。


写真はLouis Latour の方に聞いた、Louis Latour のワインを購入できるいいワインショップ。
ショップ内を全体空調される方式で、ワインはとてもきれいに陳列されている。このお店には畑マップや
テイスティングの詳しい本などマニア向け商品も少し置いてある。テイスティング本はとても興味深い内容。

Alain Hess fromager
7 place Carnot, 21200 Beaune 03 80 24 73 51

Denis Perret ※Louis Latour取扱いワインショップ
40 rue et Place Carnot, 21200 Beaune 03 80 22 35 47

Chocolats Maison クロワッサン、惣菜パン、ケーキ

店名 Chocolats Maison @Beaune
商品 Croissant au Beurre(€0.80)、Baguat Porcelet Crudirés(€3.30)、Flon apature(€1.10)







テイスティングノート
・Croissant au Beurre(バターのクロワッサン)
 パリパリではなく、柔らかい生地。バターもそれほど多くなく、自然なクロワッサン
・Baguat Porcelet Crudirés(子豚と生野菜のサンドイッチ)
 パンはしっかりした生地で、上にのった雑穀が香ばしい。中に入ったスライスの肉も味がしっかりしていて
 パンと合っている。
・Flon apature(フロン?)
 味は甘味と酸味が濃い。しかし、どこか淡白な味わい。ややねっとりとした食感。

評価
普通においしい。駅構内で軽いランチ。
ボーヌ駅から20mぐらいのところにあるお店。とても混んでいて気になっていた。
店頭のガラスウインドウへの印字には、「Concours du Meilleur Pain Bourguignon 2ème prix Bourgogne」
(ブルゴーニュ最大のパンのコンテストで、ブルゴーニュ内2位!)と書かれている。