2016年1月27日水曜日

中華そば いちや 油そば


アトレ川崎の地階にあるラーメンシンフォニー、ここを訪れたのは数年ぶり。他のお店もみて、当店大人気と書かれていた油そばに惹かれてこちらのお店へ。


油そばがくるまで食べ方をみてシミュレーション。お茶はウーロン茶で甘味が付いている台湾風です。


油そば(700)が到着。無料の大盛りになっています。


香辛料などが香る。ぐるぐるとかき混ぜる。数日前に食べた「てんか」と違い、かき混ぜやすい。


縮れ麺は太く、しっかりした歯応えで油のコーティングや汁も相まって甘みがある。卵麺の甘みを楽しんだあとは調味料を加える。


調味料による味変えもでき、お酢を1周、ラー油は2周、胡椒を多めに振りかけた。胡椒が頭を両手の五本指でガッと抑えられとかのようなカチッとさご加わり、ラー油やお酢で旨味が加わる。辛味の青唐辛子は炎のように揺らいで舌を中心に少しずつ強くなっていく。味変えで油そばらしい濃厚さで飽きずに最後まで美味しく食べられる。

混ぜそばというジャンルでは「てんか」がインパクトあって好みだが、こちらも青唐辛子などの味変えもできて楽しく食べられる。それにしても以前は混雑して行列になっていたラーメンシンフォニーがそれほど混んでないのに驚いた。

中華そば いちや
神奈川県川崎市川崎区駅前本町26-1 アトレ川崎B1F 044-246-3777

2016年1月23日土曜日

焼鳥 今井 ディナー


おいしいものを食べるため、2週間ぐらい前に予約を入れました。待ちに待った当日です。


料理はお任せのコース(6000)で、ワインはシャンパンと白を1本ずつ持ち込ませていただいた。


まず1杯目は喉を潤すためにビール。箕面ビールのヴァイツェン(WEIZEN)。密度の高さと華やかな香り、バナナの風味などヴァイツェンらしい香りや味わい。やや大人しいタイプ。


お腹を温めるために出された豆腐。松葉ガニの煮汁と柚子が利いたもので、柚子がしっかり利いているので松葉ガニの風味は極僅かでほとんど取れない。豆腐が繊維のような弾力と滑らかさがしっかりとある。ほっとする味わい。


鳥のささ身と胸肉の刺身。これにはシャンパンが合うということなので持ち込んだワリス・ユーベルトのブラン・ド・ブラン2010を開ける。生産者を訪問したときに持ち帰ったもの。還元香が前面に出ているがクリーム感の中から高いトーンの柑橘が香りが奥から伸びてきて、味わいはピチピチさとこってりさが継ぎ目なく一体になっている。刺身の肉や繊維にシャンパンが筋肉のように厚みをもって支持するような感じになる。


メインを選びます。3名なので大分の天然とらふぐ白子、仏・バスクのキントア豚ほほ肉、そして鳩がない代わりにメニューにない猪を選び、シェアしてもらうことにした。手前には食材のフランス産のホワイトアスパラなどが並んでいる。


レバーのパテは旨味が多く、華やかさもあり、高いトーンな風味、舌触りの滑らかさと軽やかさがあっておいしい。金柑もトロッとしておいしい。このレバーのレシピは今井さんの親方がクッキングパパを真似していたところ、夢に出てきたバルサミコ酢を加え、さらに今井さんが改良を加えていったそうです。


大分の天然とらふぐ白子は、焼いた香ばしさと中のとろっと感が凝縮したような味わいでおいしい。


油揚げは豆腐の美味しさがわかるおいしさで、焼きの香ばしさもあり、箸休めになる。


レバー、甘くて、焼きが香ばしい。


パクチーが入ったつくね。細かい軟骨のコリコリした食感もあり、ハーブと肉の風味がつくねの形を二周り大きくしたようにふんわりと味わいが一体になる。おいしい。


ホワイトアスパラ。これも焼きの風味と中央がジューシー


白菜の漬物。柚子などの柑橘風味で口がさっぱりする。


ここで持ち込んだもう1本、ドミニク・ラフォンのムルソー2011を抜栓。ムンムンしたクリームを纏った香り、トロミを感じさせるような果実味が密度を持ち、柑橘の酸味と一体となりながら、15cmから20cmぐらいの球体となる。やはりおいしい。


ワサビつき松風地鶏の海苔巻きは、海苔の香りと味わいが活きて鶏肉ではない料理のようになる。紅大根は甘い。


部位違いの3本


トリュフは現地でも洗ってないもので、その分コクがあり、ギュっと数センチの領域に香りや戻り香も集まり、カルピスバターの軽やかで程よい塩味が卵を活かしている。


鮮やかな焼きの手さばきをみているのも楽しい。


皮と胸肉?、ハツモト。ハツモトだけ食感も味わいも違い、これにしかない独特な美味しさで個性が光る。


マッシュルームは小振りだが、丸ごと一口で食べられて、噛むと中からジュっとジュースが出てくる。


常連さん?が顔を出して今井さんに来てねと渡したコンサートのリーフレット。


左側が猪で、右側が仏・バスクのキントア豚ほほ肉。猪の方が柔らかく、噛むとサクッとして舌触り滑らかで甘味もある。一方、豚ほほ肉はしっかりした歯応えと野生を感じさせる味わいで、猪と豚が逆のような印象を受ける。そしてスパイスにはマダガスカルの唐辛子、胡椒で、この胡椒は東洋らしい御香のような香りや風味で肉にアクセントやリズムが加わる。

<写真撮り忘れ>
サラダはイタリアのセルバチコ。原種のものでイタリア現地ではルーコラセルバチカというようです。味わいがガツーンと濃い味わいが中太で直球にやってくる。ドレッシングは醤油に米油を加えたもの。インパクトがあっていいです。


ヤギのチーズとマールで2回洗ったチーズ。後者はとても味わいが凝縮されていて、エポワスなどのウォッシュとは違い、それよりは酒盗(しゅとう)のような旨味やお酒と合わせてチビチビ食べるような食べ方をイメージさせる。おいしい。ヤギのチーズはジャッキー カンジ L'Artisan Affineur Jacquy CANGEです。


ブラインドで提供されたフィリップ・ボールナールのヴァン・ド・リクール・ル・ジョリクール。プラムや熟成感、ブランデーのような香りも混じり、果実味の甘味が強くてガツーンっと力強い波のように押し寄せてくる。杏子酒のような感じもある。ボールナールはクレマン・ド・ジュラなどが好きなのだが最近入手できない。


追加の親子丼は山椒が利いている。山梨のお米で粘りがなくて一粒ずつが分離していて、食感、卵の絡み方などがとてもいい。


ジェローム・ランベールのアン・ブラン・グルマン。旨味が詰まり不透明な色合い、柔らかく柑橘とりんごなどがトロっとした香りで、味わいはペティアンのように舌に微発泡を感じさせ、トロッとした舌触りと旨味。ビオらしいやさしい味わい。


ほうじ茶で締め。ほっとする。

鶏、豚、猪などの肉と白子、トリュフなども食べてお腹いっぱい。3名でビール、ワイン2本+αで今井さんのホスピタリティも加わり、楽しいディナーでした。ごちそうさまでした。

焼鳥 今井
東京都文京区千駄木2-29-4 03-3821-2989 月休

2016年1月22日金曜日

自家製麺 てんか 特製汁なし担々麺


開店前から列ができて並んでいるのがこの距離でも見える。


開店15分前に到着したときに待ち人は数人だったので、店内8席に対して初回の回転で座れる。


<汁なし坦々麺の召し上がり方>という説明を思い出しながら再確認して、わくわくして待っていると先頭の方々に提供が始まる。


次の番。カウンターに置いてある紙エプロンをかけてスタンバイ。きた!久しぶりなので、並盛りでもすごいボリュームに見える。



まずは箸とレンゲで麺と下に少しある汁、上にのっているスパイスを根気よくかき混ぜる。ぐるぐる、ぐるぐると何かの儀式のように黙って、跳ねないようにも気をつけながらぐるぐるとかき混ぜる。ほぼ同時に提供された人と、食べ始めの開始が早いは、好みの問題の他にも、ぐるぐるの巧さによって違いが出るので、先に食べ始める人がいるとちょっと焦ったりもする。

この極太縮れ麺をすすると、タンタンの味噌ダレやひき肉の甘さ、中太な唐辛子の辛味、後からくる山椒の痺れのある伝搬などが一体感ある。すする時は極太で縮れているのでラーメンのようにズズズーと一気には吸えずに、ズズッ、ズズッと間欠的になる。周りでもズズッ、ズズッ。ズズズーとなる人はいないので、カエルのゲコゲコという歌のように短いフレーズの大合唱。店内がいつの間にか知らない人でのセッションになってしまう。



途中でニンニクチップを入れるとガツーンというインパクトが加わる。甘さや辛さが一体となった透けて見えないぐらいの雲から、ニンニクチップに当たるとその雲からグーでパンチが真っ直ぐくる。



六割から七割を食べたところで、スープ割をお願いする。味は薄くならず、特徴も薄れない。この状態でもズズズーとはならず、ズズッとなる。このリズムが変わらないことで、店内のリズムが維持されている。いつもながら大満足です。
なお、ニンニクチップは乳製品を飲み食いしても2時間以上臭いが消えないのでお出かけの際には注意してください。

自家製麺 てんか
横浜市鶴見区鶴見中央2-9-17 045-502-1099 11:30-14:00,18:00-21:00 火休

2016年1月19日火曜日

牛たん 杉作 昼定食大盛


いつも利用させてもらっている杉作さん。ランチはミューザになる以前から昼定食(1200)、昼定食大盛(1690)のみですが価格はかなり上がりました。


美しい焼き色。香ばしい香りと牛タンらしい噛み応えがしっかりとあり、味わいが噛むごとにギュッギュッと出てくる。旨味と塩味、焼きの香ばしさ、歯応えがバランスいい。


テールスープはこれだけで一品になる美味しさで、牛タンと調和する旨味がある。中に沈んでいるテール肉も柔らかくておいしい。


そして漬物と辛み味噌漬け。白菜の漬物は味が凝縮してこれもおかずになりつつも、口中をリフレッシュする役割も担う。辛み味噌漬けは強い辛みを持ちながらも旨味と甘味も強く尖った辛さではなく、ご飯のお供というもの。

どれも単体で抜けがなく、かつ麦飯も含めた全体の調和がすばらしい。牛タンではこちらの太助系が好みなので横浜近郊で杉作さんが存在するのがありがたいです。

牛たん 杉作
神奈川県川崎市幸区大宮町1310 ミューザ川崎1F 044-544-9970 11:30-21:30 無休

2016年1月17日日曜日

DRAFT CRAFT ディナー・ビール各種 @二子玉川


1件目に続き、ふらふらとお店を探します。


クラフト・ビールの文字


樽生で飲める! とあるのでこちらへ入ります。


店内は適度な暗さで、声がざわざわとしてそれがよいマスキングになっています。


この青いランプがあるので、メニューや料理、食事が青っぽく見える。





軽井沢高原 ワイルドフォレスト (1000/473ml) エールらしいコクがある味わい。おいしい。
常陸野ネスト ホワイトエール (1300/500ml) ヴァイツェンの華やかさとコクを楽しめる。おいしい。



お店の方おすすめの自家製コンビーフ(650)が到着


この迫力と外観!普通のコンビーフとは全然違います。塩味がしっかりして噛むごとに味わいが出てくるのでビールが進みます。満足度が高い一品!


フィッシュ&チップス(850)が到着。衣のザックザックした食感とほくほくした魚の身の味わい、タルタルとも合っていて、モルトビネガー、ケチャップ、マスタードも提供され、こちらもビールが進んでしまう


フタコビール 長い夜 (1300/473ml)
フタコビールの新作スタウト・黒ビールです。ガツーンときて、苦味が心地よく余韻が長い。

ビアへるん おろち (1720/473ml)
ケルナー系統の香り、マスカットなどが中域で中核をもち、バナナの皮と熟した香り、それにメロンの熟した香りも奥にいる。花としては色が原色で、黄色や藍色が香る。この香りは麦汁そのものの甘い香りを放つ。旨味と甘味が強く、鼻に抜ける麦汁の香りも甘い。旨味がとても豊富で余韻まで甘さとともに続く。密度が高く、逃げ場がないぐらい。かなり、訴え方が強い衝撃的な舌触りや味わい。

島根ビールのブランド名ビアへるん、その中でおろちは8.6度。お店の方に飲んでおいた方がよいお薦めを聞き、「ちょっと高いのですが・・」と薦めていただいたビール。丁寧に作ったことがヒシヒシと伝わってくる。島根ビールは従業員3名のようですがこのクオリティは”すごい”という言葉が相応しい!


マルゲリータ (850/L)


トマトとチーズのジューシーさと甘味がよく、香ばしい生地がとてもおいしい。



ビール、食事ともに高い水準で楽しめ、スタッフの方の対応もよく、とても満足度が高いディナーでした。クラフト・ビールが好きな人、おいしいものを食べたい人におすすめです。

DRAFT CRAFT
東京都世田谷区玉川3-9-10 03-6805-6540