2013年12月9日月曜日

Restaurant Chez Graff ランチ

店名 Restaurant Chez Graff @パリ
商品 ランチメニュー(21€/人)、ショコラ(8€/個)、ワイン(28€)、カフェ(2.2€/杯)、サンペリグリノ(4€)

 
オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)が何時に開くのか確認しに行ってみる。オランジェリー美術館に着くと朝9時にも関わらず行列が出来てすでに開館していた。この行列は20mぐらいにも関わらずとても進みが遅い。1,2,3という種類の列ががあり、1は一般、2は美術館パスを持つ人、3はオランジェリー美術館のチケットを持つ人。3や2の人が優先的に入場となるため、1はとても進みが遅い。寒い中○分ぐらい待った。モネの360度絵画の睡蓮が有名で2箇所の楕円スペースにおいてある。だがあまりピンとこなかった。SEIRは発色がよく、25歳ごろの若いピカソの人物画は人を見る視点と構図、距離感、線のタッチがおもしろい。

  
セーヌ川を越えて南側へ移動する。ブルゴーニュ通りを歩くと良さそうなお店がいくつかある。一番はダントツで「Tante Marguerite」さんでお店の前を通ったときの魚を蒸し、バター、塩が混じった香りが本格派。これはおいしいに間違いない。しかし、Menu(コース)で70ユーロぐらいで店内の雰囲気も少し正装っぽい感じが必要そうなので本日は断念。

  
ブルゴーニュ通りを突き当たりまで進み、左手に回りながら少し離れた平行するベルシャス通りを歩くとこちらには並んでいる「Laiterie Sainte Clotilde」さんと「Chez Graff」さんが店外に香りは出てないがおいしそうな佇まい。5分ぐらい悩んでGraffさんに入店。

  
店員さんの笑顔と雰囲気がとてもよい。ENTRYとMAINの2皿セットにした。飲み物は店員さんにお薦めのワインを聞き、ボトルでLes sans du fruit 2010とサンペリグリノを注文。

  
Château Jonc Blanc Les Sens du Fruit rouge 2010(シャトー・ジョンブラン レ・サンス・デュ・フリュイ)
生産者名はBlancとなっているが銘柄は赤。香りはとてもフルーティで好きなミルキーっぽさもある。牛乳そのものという意味ではなく、何かに生クリームを入れたときにまろやかで表面が柔らかい感じ、苺ミルクの融合した香りに通じる。味わいも果実味の甘味がアタックで丸みを帯びて8cmぐらいのボール状で訴えてくる。果実味が主体だがきちんと基底に酸味と苦味があるため、アメリカのそれとは異なり南仏らしいバランスに富んでいる。やさしく余韻まで柔らかい口当たりの風味だが余韻の後の舌へ残るものはなく切れ味もよい。これは状態がよいということだと思う。

  
前菜の白魚は細かく刻んだ身に刻んだ葱などをソースを和えたカルパッチョ風のものにカブなどの薄いスライスの野菜がのっている。ソースは和えたものの他にグリーンと白いソースがポツン、ポツンと囲碁の石を打つかのようにところどころに置かれている。このグリーンのソースはセロリや緑の葉をピューレ状にしたものか鼻に抜ける香りが鮮烈で口の中を駆け抜け鮮やかにする。白いソースは甘酸っぱさと苦味があり、グレープフルーツのような果実味が融合して加わる。これらは魚をすくって食べるときの場所によって味わいが異なりとても変化に富んでかつ余韻への変化、味わいの流れが繊細。

  
もう一品の前菜スープはカボチャの小さい品種をスープ状にしたもので、やさしくカボチャの甘味が豊富。中央に配されたバルサミコ酢と細かいベーコンをフランベしたようなソースがカボチャの甘味に変化と膨らみを与え、味わいがぼやけないように核や輪郭を描く。添えられた揚げたものはとても薄く甘味もあるガレットのようで、この油成分とカボチャもよく合う。
ここでお皿を下げるときに店員さんがシェフは日本から来たんですよと教えてくれた。繊細さがあるのはそのためか。

  
メインのステーキはボリューム満点。サラダはルッコラをごま油で和えたもので口がさっぱりしてステーキと合う。お肉は産地がオーガストのお肉でミディアムとミディアムレアで焼いてもらったが、ミディアムよりもミディアムレアの方が旨みが多くておいしい。ミディアムだともったいない。噛めば噛むほど肉の旨みが出て、塩、黒胡椒の味の次に肉の旨み、この旨みには焼けた風味と肉本来のものが混じり、それらが融合してつながり、余韻への肉の甘味へとつながる。ポテトはさつまいものフライ。さつまいもらしい甘味が程よい油と合わさり、塩味がほとんどないのでやさしい味わいになっている。肉に塩がしっかり入っているので、全体としてバランスを取っているように思える。

  
最後にデザートを追加し、エスプレッソをもらった。デザートは店員さんお薦めのチョコレートムースにした。チョコレートムースの口どけや甘味、余韻への甘味への流れはアンジェリーナのショコラを思い浮かべる。上にはチョコブロックがざくざくとのっているが口溶けの時間がムースとかなり異なるためそこが一緒になると一体感が増すのではないでしょうか。

 
シェフと少し話をさせていただいた。目がクリクリっとしたかわいらしい若い方で、このお店はアメリカ人のシェフがやっていたそうですがあまり経営が芳しくなく、ご自身が18区で働いていたときにお店の方が常連で誘われたそうです。センスがある料理でとても満足なランチだった。
もうお腹いっぱいでディナーは食べられない。ワインをボトルで注文しているのは、このテーブルだけだった・・・

Restaurant Chez Graff
62, rue de Bellechasse Paris 75007 +33 1 45 51 33 42

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