2013年1月27日日曜日

pâtisserie m.koide ムース・チェリー、ムース・ピスターシュ、ムース・カシス、ダックワース

店名 pâtisserie m.koide(パティスリー エムコイデ) @自由が丘
商品 ムース・チェリー(460)、ムース・ピスターシュ(480)、ムース・カシス(470)、ダックワース(210)

  
自由ヶ丘駅の南口を右手に進み、線路沿いのTrainchiを抜けてテナントを突き抜けたら右手へ。

  
線路に突き当たるまで進み、東急大井町線沿いに歩いたら左側にお店が現れる。

  
お店でトレイに並べたところを写真撮らせていただく。

  
・ダックワース
表面の極薄い層だけがパリっとしているので、歯を入れた瞬間だけ歯応えがあり、そこからはとても柔らかいスポンジのようにふんわりと受け止められる。ふんわりとピスタチオの風味が膨らみ、中から酸味がありパッとするような木苺?のソースが合わさり一体感を与える。

  
・ムース・チェリー
軽いメレンゲは甘味がしっかりしている。ムースは舌に素材が当たり、薄くシロップ漬けした日本のチェリーの風味がふんわりと出て、その後にその風味が膨らんでくる。ドライアイスなど何かしらの煙がスーッと風で流れて進んでいった先にちょうどチェリーの実の大きさに味わいが纏まる。口に含んだ瞬間は全てが一体化していて、そこからピスタチオの風味が上下に広がり、メレンゲの甘味が下支えしながら酸味のある果実が真っ直ぐに進んでいく。後半から余韻までにやや甘味がしっかりと残る。

  
・ムース・ピスターシュ
しゅわっと舌溶けのよいムースはピスタチオの風味が強く、グンっと訴えてくる。枝豆のような緑の豆の風味があり、そこから豆の甘味が出てくる。中は酸味の強い木苺のムースとコンフィチュールがある。これらは一体感があり、クリーミーさが出てくる。おいしい。

  
・ムース・カシス、
酸味が中太で舌にカシスの存在感を現す。カシスのムースは波打ち際の波のようにスーっと味わいが平面に流れ、そこからミカンの味わいが、ふっ、ふっっと魚が跳ねるように上側に飛び出てくる。カシスの風味にミカンが波打っている。中にはミルク風味のムースが入っている。

評価
どれもフルーツが活きていて、中太で一体感があっておいしい。上にのっている果実もしっかりしている。この調和、ハーモニーは横浜のYuji Ajikiさんに通じる。ただ、世界観は異なり、Yuji Ajikiさんがハーモニーを奏でながら上昇気流に昇っていく高い階調までグラデーションを描く円錐状になるのに対して、m.koideさんはその場でほわんとした空間が現れてその空間内で時間変化が生じる。どちらもワインの世界に通じる味わい。

pâtisserie m.koide(パティスリー エムコイデ)
東京都世田谷区奥沢6-32-9 ローズコート自由が丘1F 03-5758-0515 10:00-20:00(日祝-19:00) 月休