2011年1月22日土曜日

La fonte Dランチコースとワイン

店名 la Fonte(ラ・フォンテ) @横浜
商品 Dランチコースとワイン(8900/2人)


旧東海道沿いの浅間下と楠町交差点の中央に位置するお店。横浜駅から歩くと15分程度の少し離れた立地。


ABCはパスタランチで1000円前後。Dコースは1900円で、ABCのいずれかのパスタに加えて、真鯛と魚介のトマト煮込み又はいわい地鶏のロースト。どのコースも前菜、パン、食後の飲み物が付く。Dコースを選択。



まずは前菜。秋刀魚のマリネ、イタリア風卵焼き、バーニュアカウダーの3品が1皿にのっている。秋刀魚はそれらしい味わいが前面にあり油でまとまり、卵焼きはジャガイモが食感にアクセントになっていて洋風惣菜といった趣き。バーニャカウダーは赤カブ、ブロッコリーと赤大根で素材の味が濃いめでソースはアンチョビが効いてオリーブオイルも良質でおいしい。フォカッチャは胡麻入りでふんわりしたタイプ。


前菜といっしょにワイン。グラスワインは白2種類、赤2種類ある。まずは白から。
Bollini Chardonnay Trentino "Barricato 40" DOC 2009
爽やかな小さな花。ミネラル感があり、酸もしっかりして果実感は弱く、シャキッとしている。前菜の秋刀魚でも臭みは出ずに普通に合わせて飲める。

Danae greco wartalia 2009
白い花とトロピカル系果実の香りが膨らむ。白い果実の甘味に酸が寄り添い、飲みやすくバランスがいい。ボリュームもそれなりにあるので前菜だけでなく、何にでも合う万能タイプ。



地中海風トマトソースのスパゲティはオレガノの風味がよく、トマトソースがフレッシュっぽく酸味が効いて
おいしい。ミラノサラミと玉ねぎのタリオリーニは、すごく細い麺。燻香が発ち、玉葱の甘味が出ている。

Poggio Le Volpi Salice Salentino Riserva 2006
 (ポッジョ・レ・ヴォルピ サリーチェ・サレンティーノ @プーリア州)
果実の濃縮した甘い香り。味もボリュームがあり、ムッチリして全体が丸く、輪郭がほわっとしている。とても柔らかい。甘味は強すぎないので食事とも合う。


ミラノサラミと玉ねぎのタリオリーニやメインのために、グラスで飲んだDanae greco wartalia 2009 をボトルで追加。




そして、メイン。これらに合わせてワインのボトルも空く。
・真鯛と魚介のトマト煮込み
ブイヤベースにパンが浮かび、真鯛や魚介が浮かんでいる。真鯛は皮がぱりっとしていて、白身は柔らかい。魚介の海老は冷凍食品の加工ミスだろうか、少し背綿が残っているところがあった。イカも同様な感じ。

・いわい地鶏のロースト
おそらく部位が2箇所で1つは肉と脂が強めで、もう1つは胸肉の淡白で繊維が層になっている。ローズマリーが添えられ、それが香ばしい。ローズマリーもオーブンされているようで、枝ごと食べられる。


Dolceの りんごのセミフレッドを追加。
りんごに味わいが浸透して、それがゴロゴロと入っている。それらの隙間にムースが入り、全体が冷たく、キャラメルソースがまとめている。添えられたフルーツはフレッシュで酸味を持ち、バランスが取られている。



食後はエスプレッソとコーヒー。ソーサの図柄がおもしろい。エスプレッソはハート型のスプーンだった。

評価
この内容でこの価格はすばらしい。ややカジュアルユース向けではあるが、コストパフォーマンスが高い。ワインの価格も良心的で、選定がすばらしい。イタリアン・レストランでこんなに状態が正常で、価格に見合うワインを提供しているところはとても少ない。最後に挨拶させていただいた深井シェフの味覚や感性が良いのだと思う。今後も利用させていただきます。

La fonte(ラ・フォンテ)
横浜市西区楠町16-13 S&Sマリーンヨコハマ1F 045-312-0460